2017年1月に貸金業法違反容疑で、ファクタリング業者が摘発されたというニュースが話題になりました。
実際のところはファクタリング業者を装って手数料を騙し取るという手口のヤミ金業者だったようです。(いわゆる偽装ファクタリング業者)
中小企業の経営者はやはり資金繰りに悩んでいる人が多く、偽装ファクタリング業者はそんな経営者を狙っています。
悪質業者の手口
悪質な業者はファクタリング契約と称し、債権を担保に取り会社の代表者や役員を連帯保証人とし、法定金利の何十倍もの金利で貸付けをします。
2017年1月に摘発された業者は法定金利の50倍という高利子で貸し付けていたそうです。
違法な金利をかけてありったけ搾り取り、お金を取れないと判断すれば債権を取り上げ、保証人へ取立を行ったりと悪質な手口でお金を奪います。
こういった悪質業者を利用してしまった人は銀行や他の金融機関から融資を断られてしまっているケースが多く、違法な業者と知りつつ利用してしまう事が多いです。
ファクタリングは金融機関に比べると融通が利きやすく、銀行で融資を断られてしまった方でも審査が通る可能性は十分にありますので、正規のファクタリング業者を探しましょう。
悪質業者の特徴
ファクタリングは、貸付を行えるだけの資金があれば、いつでも誰でも始める事が可能です。
闇金業者は違法な営業を繰り返し、荒稼ぎしてすぐに引き上げる為に事務所を持つ事はなく、携帯電話番号のみで営業している場合がほとんどです。
また、ファクタリングに関する知識も乏しく、契約の際には内容について大抵の業者は一切語りません。
契約書の作成もなく、証拠になるような書類は作る事はないでしょう。
このように契約の話になると明らかにおかしな点が出てくるので、悪質な業者と分かったら関わらないようにしましょう。
最後に
ファクタリングは融資でなく、取引手数料にも明確な規制がないので手数料の設定は業者のさじ加減次第という面があり、法規制が厳しくなったヤミ金業者がファクタリング業者に衣替えし、営業をしています。
未だに業者の実態が分からない事が多く被害の規模も分からないのが現状のようです。